ご先祖様は泣いているのか

ご先祖様は泣いているのか
~相続登記の義務化

 

親を泣かせる、というような表現が
あります

生きている親であれば、不肖の子どもが
いるときに、その子どもが自分の意に
そわないことをしているのであれば

親も人間なので泣くこともあるでしょう

でも
すでに何十年も前に
鬼籍に入ったご先祖様が
子孫の不行跡に泣くことがあるでしょうか

 

泣くわけがないです

 

そのように考えることは
一種の娯楽としてはアリかと思いますが

真剣に考えているとしたら、アウトです

 

言うことを聞かない
未成熟な子どもに対してこのセリフは
まだ有効かもですが

大の大人がこの一言で
心を入れ替えるかもなどとは
笑止千万です

 

先祖は、おそらく
あの世というか冥界というか
天界にいるとして

もしも下界の状況に興味があったとしても
ただ、見ているだけです

そもそもその命が尽きるときに
さまざまな思いが去来したことかとは
思いますが

肉体という重荷を逃れたとたんに
すたこらさっさと
移行してしまうものです(私見ですが)

まさにpass awayという感じで。

ただ、何もせずに見ているのが神であり
ご先祖様です(私見ですが)

 

2024年4月から
相続登記が義務化されましたが

先祖伝来の土地なのに
いつになっても名義を替えてやれないで
先祖が泣いている、というようなことは
絶対にないです

 

名義を変更するは良いことだと思いますが

分割協議の際に多額の代償(金)が
必要になるとしたら
それは先祖が望むところではありません
そもそも基本、関心もないとは思いますが

逆に言えば
先祖がきちんと面倒をみてくれていれば
長い間相続登記もせずに放っておくことは
あり得なかったはずだし

子孫の間で喧嘩が絶えず
遺産分割の相談も不可能
というような事態には
なっていないはずなのです

 

そもそもご先祖様は
自分たちが移行したあとの世界には
関心がないので

プラスの介入もましてや
マイナスの干渉もしてくることはないです
(私見ですが)

 

または、先祖伝来の土地や
祖父母から受け継いだ田畑
(祖父母はそこを手に入れ、家族を養うために
身を粉にして働いた)
を売却する羽目に
なっても

私の代で売ったら、先祖がどんなに
悲しむことか、

心配なさる必要はありません

 

売却の理由が
自分が遊んで作った借金を
返済するためであっても

愛息の教育資金のための
断腸の決断だったとしても

どんな理由であったとしても

祖父母がそれを知って泣くことはありません

そもそも天上界に移行した時点で
彼らは私たちの価値観とは
大きくかけ離れた価値観を手にします
(多分)

 

だから、安心してください

 

先祖は
私たちがどのようなふるまいをしても
ただ見ていてくれるだけです。

鉄槌を下そうなどとは考えもしません

むしろ基本、関心がないです

たまに、移行して数年の間は
見ていてくれるような気もしますが

月日がたってしまえば
絶対にこちらのことには意識が向きません

「こんなふざけたことをして
我々に合わせる顔があると思っているのか
ええい、そんな奴は
地獄に落ちてしまえ!」 
 とばかりに

罰を与えてきたり
地獄への直通切符を渡される
というようなことはありません(たぶん)

 

考えていることがあるとしたら
(そもそも天界で、下界のことをあれこれ
思い煩うことは稀だと思われますが)
強いて言うなら、子孫が
楽しく元気で暮らしてくれることだけ
ではないでしょうか

 

相続登記が義務化されましたが

義務を果たせなくてご先祖様に申し訳ない

というような嘆きを小耳にはさんだので
思うところを書きました