相続放棄 それをする理由

相続放棄をする理由は
どう書けば有効なの?教えてほしい!

放棄する理由としては
それほど多種類のものがあるとは
思えませんが
結局はみな似たような理由で放棄したいと思っています
ワタシだけが特殊なパターンで恥ずかしい、というようなことはありませんのでご安心ください

 

こんな理由では放棄が認められないかも?
かと言って
偽りの理由を書いたりしたら
何か不利益(罰金がくるとか
激しい叱責を受けるとか
放棄ができなくなるなど)
受けることがあるのでは?

一体どのように書けばそのあたり
放棄が受理される確率が高まるのか
教えてほしい

というようなご相談もありますが
それほど神経質にならなくても
大丈夫です

基本的に、わかる範囲で
正直に書けば大丈夫です

 

放棄の理由

 

裁判所書式に掲げられている放棄の理由
以下のようになります

 

1 被相続人から生前に贈与を受けている

2 生活が安定している

3 遺産が少ない

4 遺産を分散させたくない

5 債務超過のため

6 その他(・・・)

 

その他の理由による場合には、空欄に
以上に当てはまらない事情を
簡略に書きます

 

たとえばこのように。

 

  • 関わり合いになりたくない
  • 付き合いがない
  • 親(兄弟)とは思っていない
  • そもそも他人だから
  • 関係ない
  • 親(兄弟)の財産など何もいらない

などです

 

経験上、このような理由を挙げて
放棄ができなかった人はいません

放棄をしたい、という意思のみが
重要だと考えます

 

裁判所から放棄申述をした人に対して
照会文書が送付されてくることがありますが
送ってこない裁判所もあります
これは放棄の意思の確認のためです

つまり
放棄ということの意味を理解した上で
相続放棄しているのかを
確認したいからです 

欲しい財産だけ相続して
いらない所だけを相続放棄する
というようなことは許されませんが

それが可能だと思っている方も
いないわけではないからです

また
いったん放棄をしてしまったら

取り消すことは原則としてできません

 

資産と負債

 

相続放棄申述書(放棄の申請書)には
その理由だけではなく
相続財産の概略として
被相続人の財産と債務を書く欄もあります

これを一体どのように書いたら
受け付けてもらえるの?

心配するのはもっともですが
わかる範囲で書けば問題はありません

 

初めてのことは、皆、心配です

初めて相続放棄の書類作成の依頼を
頂いたときは、本当にどきどきでした

依頼人の言う、
「被相続人の債務は500万位だと思う
財産はほとんどないと思う」
などという
説明をそのまま書類にしてはみたものの

万が一裁判所から
根拠となる書類の提出を求められたら
出せるのか、と疑ってみたりとか。

けっこう疑心暗鬼になったりしたのも
遠い思い出ですが。。。

 

結論として

本人が相続放棄をしたいと思っていて

また

単純承認事由がなく
(財産を使ったとか自分の名義にしたとか)

かつ

期限内の申し立てであれば

通常は受理されます
相続放棄ができます

裁判所の手続きなので
気持ち的にハードルが高いですが
あまり、無体なことは要求されません