農業法人とはなに?

農業法人とは?その設立と運営

 

農業法人とは何なのか

 

学校法人とか医療法人とか 宗教法人 〇〇法人とかいろいろあるので 農業法人もその仲間と思いました

 

が、そうではない模様

 

普通の会社(株式会社・合同会社)が さらに農業法人としてのいくつかの条件を満たすことによって 農業法人とか 農業生産法人とか言われるらしいです

あるいは、農事組合法人(これは、会社組織ではなく、組合)というのもあります

 

 

個人で農家を営むことに比較すると たしかにデメリットもありますが かなりのメリットが見込めるようです

近頃、農業法人の設立ご依頼はけっこう多いので おそらく メリットの方が大きいのだと思います

 

デメリットもある

 

・構成員がその所有する農地を法人に貸している場合、死亡した際に相続税納税猶予が受けられなくなる

 

・設立手続き、経営管理、に費用が掛かる(一般的な法人と同じ)

 

・法人税均等割りがかかる(一般的な法人と同じ)

 

・複式簿記による記帳がもとめられる(一般的な法人と同じ)

 

・毎事業年度に農業委員会に対して事業状況報告義務がある(けっこう面倒)

 

・解散手続きが面倒(一般的な法人と同じ)

 

 

メリットがこんなに

 

・個人で農家をやってるよりも、税制面で優遇される

 

・制度資金融資枠が個人よりも大きい(いっぱい借りられる)

 

・法人として国の交付金、補助金が受けられる

 

・法人として農地の取得ができる(所有権 賃借権など)

 

・コストの低減につながることもある

 

・対外信用力が増す(会社なので)

 

・身分保障が手厚くなる
(社会保険への加入が可能となる 健康保険、厚生年金保険、労働保険など)

 

・経理がきちんとし お金の流れがはっきりするので 意欲が高まる

 

・就業規則を定めることができるので 労働時間等の働く条件が明確になり 働きやすい職場となる

 

・家族が法人化した場合でも 家計費と会社経理の区別がなされるため いわゆるどんぶり勘定にならずにすむ

 

・法人であるので 農業といえども就職先としての可能性が開ける

 

 

 農業法人の要件とは

 

こうした農業(生産)法人を設立するにあたって はずせない大事な要件があります

4個あります

 

1 法人の形態要件

 

株式譲渡制限が定められていること

株式会社は公開会社であっては農業法人とはみなされません

(つまり、上場はできません)

 

2 事業要件

 

農業(関係)がメインであること
これは、メイン、すなわち農業関連の売上高が 総売上高の50%以上であるということです

 

なお、

農業法人の事業とは
ざっと次のようなものをいいます

 

  • 農業
  • 農産物を原材料として使用する製造・加工
  • 農畜産物の貯蔵、運搬、販売
  • 農業生産に必要な資材の製造
  • 農作業の受託
  • 林業、共同利用施設の設置
    など

 

3 構成員要件 (株主等出資者のこと)

 

農地等を提供してるか、
常時法人の仕事に従事してるか(年間150日以上など)
または、法人と継続的取引関係にあるなど

 

単に金銭のみを出資する人というのは、構成員になれません。

 

4 業務執行役員要件

 

取締役、業務執行役員の過半が 農業(またはその関連業務)の常時従事者(原則年間150日以上)であり

さらにそのうちの過半が 年間原則60日以上農作業に従事すること

 

 

設立後の運用

 

で、これらの要件は設立のときのみならず 設立後もずっと維持されることが必要です

この確認のために 農業法人は毎事業年度ごとに農業委員会に対し事業状況報告をしなければなりません(農地法6条)

 

 

これら、特に、構成員要件と業務執行役員の要件については 事前に農業委員会に相談なさったほうがよろしいかと思います
一番大事なことなので。

 

せっかく農業法人を設立したつもりなのに いずれかの要件が足りてないばかりに農業法人としてのメリットを享受できない などとなったら残念極まりないです

 

まとめとして

 

実家が農家だったので、農業法人というと なんとなく 親近感があります

 

実際に現在の実家の周辺には、法人化した農家というか もと農家がけっこうあります

 

このような時代なので、農業の先行きも不透明と言われていますが 個人でたとえば就業規則もなしに続けられる時代でないことは 明白です

 

少しでも よりよい就業形態というか、経営運営形態を選択することができますように

 

なにしろ、人間のエネルギーの源である 貴重な農作物に関わる仕事なのですから

片岡 えり子

千葉県茂原市の司法書士・行政書士です。お客様の、本音のニーズに応えられるような仕事を展開したいと思っています。 ご実家の土地の相続登記が終わってない、ローンを完済しているのにその登記を行っていない、昔、親が買った隣の土地の名義を変えてない、という状況の方は、お気軽にご相談ください。司法書士経験20年超のプロが、問題を解決いたします。お問い合わせは全国対応の片岡えり子事務所までどうぞ。女性スタッフによる丁寧な説明ときめ細やかな対応に定評があります。