カラーコピーの罠

恐るべし!!!カラーコピーの罠

 

まさか、こんなことが自分に起こるなんて、、、
というような

一気に鳥肌!という事案に遭遇。

 

カラーコピーといえば

同業者をはじめ、不動産業者ほか
書類が原本であるのか否か、の
チェックが必要な業界であれば

ああそれか、
共感していただける脅威の存在です。

最初からコピーとわかっていれば
どうということもないのですが。

それでも騙されてしまうから
なのでしょう。

 

売買契約書なども、業者さんから
お預かりすることがほとんどですが

カラーコピーされていることが多いです。

最初は、原本預かっていいんですか?
と聞いてしまったほど、
ホンモノと区別がつけにくいですが

印紙が貼られているので、
そこを触ると
コピーであることがわかります。

印紙が未貼付のときでも
じっくり紙面を見ると、
やはり違和感はあります。
平べったいというか。

あとは、
押印の朱肉の状態を検討します。

朱肉とコピー機の印刷では、
よく似てはいますが、
明らかに違うものです。

 

権利証もカラーコピーをする人がいて
これは勘弁してほしいと心から思うものですが

通常は、用紙がコピー用紙だったり
(ホンモノであれば多くの場合は、
和紙が使われています)
何となく偽物感(!)が漂っているので
それと知れます。

 

何よりも、それを私に渡してくれた人は
「コピーを事前にお渡しします、これで
当日は、ホンモノをもってくれば
大丈夫ですね」
という意味合いで
事前に渡してくれただけなので

騙される心配はそもそもありません。

 

ですが、こちら側の危機感が発動して
こんなにホンモノっぽくコピーできるなんて
カラーコピー絶対やめて欲しい
、と
思うわけです。

さらにコピー用紙ではなく
古びた和紙(!)を使って
カラーコピーをしたら

本物そっくりのコピーが出現するかも
しれないのです。

それでもおそらくよく見ればわかります。
たぶん。。。

 

実際に、お客様に
登記に必要な書類
(売主買主それぞれの委任状、登記原因証明情報)
に署名捺印をお願いしたところ

自宅に持ち帰って作成して、念のために
何部かカラーコピーを取ったあとで
お持ちくださった方がおいででしたが

行ったり来たりしているうちに
混ぜてしまったらしく、

どれが原本かわからなくなった、という。。。

ですがこれは、
原本とコピーを全部お持ちくださったので
つまり実物を前にしてのコピーなので
比べればカンタンにわかります。

怖いのは、
カラーコピーされたものが単体で
出現した時です。

 

 

残金決済の際に、本人を装った悪い人が
あたかも本人であり
本物であるかのように装って
権利証や、印鑑証明書のカラーコピーを
持参し、
(それだけでもすでに犯罪ですが)

さらに

決済金を受領したら
もうそれは詐欺犯、確定です。

 

詐欺を働いた人が罪に問われるのは
当たり前ですが

そればかりではなく
司法書士も偽物の権利証に騙されて
決済を進めたら

注意義務違反に問われるのは
間違いありません。

 

よく司法書士が見逃した偽造の登記済証~権利証が登記官によって発見され詐欺による登記が未然に防がれたというようなニュースがあります。

やはり場数を踏んだ登記官にはかないません。と思いましたが
司法書士が見つけていたら事件になる前に取引中止となるだけです。登記申請まではいかないのでしょう。

 

それでも
役所から出される住民票や印鑑証明書は

権利証と異なり
複写対応がされているのでまだ安心です。

透かしが入っていて
印刷すると複写の文字が浮かび上がるような
仕様になっています。

 

権利証については、識別情報になる前の
時代は透かしが入っている和紙を
権利証の素材として使う同業もいましたが

コピーをしても
複写の文字が出るわけではないので、

原本の状況を知らなければ
透かしの有無は問題になりません。

さすがに
カラーコピーを本物の権利証だと強弁して
渡されたことはまだないですが。

 

ですが

 

住民票のカラーコピーを
原本と信じて預かったことがあります。

買主様の住民票で、住所は、同じ市内です。

一見、して違和感。。。
カラーコピーを疑いました。

ですが
役所からもらってそのまま持参した!
とのこと。

ええっ??

 

透かしもきちんと入っているし
複写の文字も見当たりません。

にも関わらずこの違和感はなんだろう
と思いつつ、

それ以上買主様を問いただすことなく
(失礼なので)
黙ったままじっと住民票をにらむ私に
場の空気がどんどん冷えていくわけです。

でもこの違和感は無視したくない。
どうする??

と困惑の極みのところ

住民票だし、役所も近所だから
いざとなったら取り直しもできるし、、
という悪魔に囁かれて
その場は終了。
(なぜそこでもっとがんばらないのか!!)

 

事務所に戻ってコピー機にかけた所
複写の文字が堂々と出現しました。

とりあえず安心の巻。

コピーして複写の文字がでるのは、
もとが原本だった証です。

多少、変な感じというか
違和感はまだ残ったものの

おそらく発行した市役所側で
用紙について何か事情があったのだろうと
(疑ったワタシが悪かったと心の中で謝りつつ)
申請書と一緒に提出しましたが。。。

 

一夜明けて登記所から
補正の連絡が来ました。

「住民票、カラーコピーがついてます。
原本を出し直してください」

カラーコピーは、怖いです。。。