生き延びるための十か条(高齢者むけ)

生き延びるための十か条(高齢者むけ)

 

生き延びるためには
健康な心身そして健全な経済状態

そして認知機能が十全であること

 

これらがすべてであるような気がすると同時に

そんなにがんばらなくても
死ぬときは死ぬのがよいのだ

という一言も充分に重い。

 

だが、まず
何のために生き延びるのか?
この解をこそ先に得たい。

または
どうして我々は生き延びなければならないのか
という問いでもよい。

 

これもまた陳腐きわまる解だが
それは生まれてしまったから。
というしかない。

 

生まれたからには
この生命を使い切って
使い切らなくてもよいが、そうであるべく試みて

納得して
納得する必要もないか。。。
おそらく、年を経るにしたがって生への執着心は
増すばかりではないのか。

スイーツも酒も
残りが少なくなると、いっそう美味しそうに
見えたりする

潔く、果てたい。
でも、めんめんと見苦しいくらいに執着するのも
一興ではある。
だが、
かっこ悪いのは嫌。
最期の美意識を許してもらう

 

自然災害が頻繁に私たちを襲い
今や
雨が降れば洪水になるのではないかと恐れ

地震がくれば大地震になるのでは?
津波がくるのでは?と

心配は尽きない。
日々、心はなかなかやすらげない

政情不安も、世界に比べれば
さほどではないにしても
物価は年々上昇するし
社会保障費もどんどん増加する一方で

安心できる老後はもう夢の中にしか
ないのかもしれない

この簡単そうなのに
なかなか得ることのできない安らぎを得る
ことが
生き延びるための要諦である。

 

1 諦めること 明らめること

物事の理(ことわり)を明らかにして
世の機序がはっきりと見えてきたら
それだけで、安心するのではないか。

そうしたら自分の限界がくっきりと見えてきて
発展的に諦めることができるかもしれない

何を諦めるのかといったら
自分が今手にしていないものの全てである

それは落胆するようなものではなく
機序が明らかにされたあとの当然の結論として
導かれるものである

洗濯するべきものを洗濯機に放り込むような

家の片づけをして
必要なものと不要なものを仕分けるような。

風が通り抜ける

ただ、白黒つけるだけのことである

それらが混然として
自分の周りを埋め尽くしていた頃に比べれば

何という爽やかさであろう。

 

2 執着を手放す。

もしも安らぎを得られていないとしたら
原因は執着である。

執着から離れることは宗教家に任せるとして
彼らとて、執着を手放すことは至難の業であるらしい
いわんや、凡人たる我々には、空を駆けると同義だ

万巻の書を読んでも執着から逃れるのは
至難の業

数年の修行の果てといえども
執着を断つのは難しい

いわゆる悟りの状態がおそらく
脱執着できた状態か

さらなる修行が必要

千日回峰行は論外としても
日々の瞑想とか
マインドフルに生活を積み上げるなど
凡人にも修行の道はある

そしてそれを何年も続けたあげくに
執着を離すことに執着しすぎている自分に
気が付く。

どこで間違えたのか。
その道程に
それなりの果実は
実っていたのか。

 

次の道標は、これもまた陳腐であるが
3 感謝すること。

生かされていることに
恵みのすべてに

感謝し、そしてそれを誰かに伝える

有難いと感激しているだけでは
片手落ちというもので

伝えてこそ生き延びるための方策と
なり得る。

誰に?

身近な人に
遠くに住む人に
二度と会うことのない人に
帰らない日々に

ありがとうと伝える。

以心伝心であるので
長年連れ添った配偶者に対しては
口に出して今更ありがとうは言えないかも

しかし、口に出された感謝の言葉は
瞬く星よりも、尊く煌めく

言わずともわかっていますよ。でも
言葉にしてくれて本当にうれしい。。

 

4 満足すること。

感謝して、さらに、もっと欲しい
もっとください、ではなく

たとえ規模や単位としては
些細な恵みであったとしても

そこに籠められた真情に対して
満足していたい。

平たく言うと
足るを知る。

もう少しかみ砕くと、
豊かさマインド

 

5 挑戦する。

満足するだけでは明日への備えとしては
心もとないので
ささやかでも何かしら挑戦したい。

何をする?

このまま死んだら後悔しそうなこと。

もう一度やらずには死ぬに死ねない
と思っていること。

あまりにもばかばかしいという理由から
一度も試みたことのないこと。

一昨日できたのに
今日はできなくなったこと。

再挑戦。

 

6 大胆に。しかし細心に。

いずれもほどほどに。
健康チェックもほどほどに。

どんなに気を付けても
これまでと同じだけの長さの生が残されているわけではないし、

不老不死はあり得ない。

自分の心の動き。
愛する人の心の揺らぎに注意を払いたい。

高齢者こその心の余裕を
いまここで世に問う気持ちで。

さらに大胆に。細心に。

大胆でありながら、しかし
ほどほどであることを常に念頭に置きたい

身体が自由に動かなくなったとしても
想いは大胆でいられるはず。

想像の翼が大胆不敵にはためく。

 

7 浄化 調律 循環

肉体の返却時期が間もないところまできているので、
その肉体を浄化し、調律を行い
さらなる循環に備える。

人間にできることはそれくらいで
修復などは考えない。

でもまあそれなりに
塩をまくとか。
自己流で浄化を行う。

自己満足で上等である。

 

8 勇気を。

明日を思えば多少は怖気づくこともあるが。

そこを乗り越える勇気が欲しい。

勇気があってもなくても明日は来るが
勇気があった方が圧倒的に気持ちが楽になる

なにより楽しい。

 

9 畏れること。全面降伏。

とても敵う相手ではないどころか
戦う以前に敗退。

そうした存在が多ければ多い程
頭をいつも下げ続けることになるが

それが、むしろ精神衛生上とてもよい。

たとえば

大自然の脅威・驚異

空の美しさ 海の美しさ 風の不可思議さ

夜空の真実・美

自分にはとてもかなわないものが
数多存在するということの安心感。

 

10 自らを祝福する

毎日を祝祭にすることもないが、ときどき
忘れずに自分を祝福する

よくぞここまで生き延びてきたという想い

万歳。万歳。よくやった

祝福あれ。